【振袖コラム】実はみんな仕込んでる?❄️寒い日も安心な「見えない防寒」アイテムリスト🧣
はじめに
こんにちは!
三ツ星でございます。
Merry Merry Christmas Eve!!💖
皆さまいかがお過ごしですか?
いよいよ振袖を選ぶ季節、成人式や卒業式、結婚式のお呼ばれなど、特別な「ハレの日」が近づいてきましたね!
お気に入りの振袖が決まって、ヘアメイクの予約もばっちり…!
完璧に仕上げたつもりでも、案外見落としがちなのが、当日の「寒さ対策」ではないでしょうか。
成人式は冬の一番寒い時期。
「せっかくの振袖なのに、寒くてガタガタ震えていたらどうしよう…」
そんな不安を抱えているお嬢様、実はとっても多いのです。
当日、振袖姿で素敵に笑っている先輩やおしゃれな女の子たちは、「見えない防寒」を上手に、そしてこっそり仕込んでいます。
今回は、振袖店のスタッフだからこそ知っている、「振袖の美しさを一切邪魔しない」最強の防寒テクニックとアイテムを、徹底的に深掘りしてご紹介します!
これを読めば、寒い日だって余裕の笑顔で、最高の一日を過ごせること間違いなしです🎵
ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです!

◆なぜ振袖は寒いの❓知っておきたい「3つの首」
「振袖って、あんなに何枚も重ね着するのに、どうして寒いんだろう?」
これは、純粋な疑問ですよね。
洋服の感覚だと、たくさん着込めば暖かいはず。
でも、振袖(和装)には、洋服とは全く違う、特有の「冷えポイント」があるのです。
それは、古くから「3つの首」と呼ばれる部分です。
①首(くび)
②手首(てくび)
③足首(あしくび)
この「3つの首」は、太い血管が皮膚のすぐ近くを通っているため、ここが冷気にさらされると、体温が一気に奪われてしまいます。
和装の美しさは、この「首」の部分の肌をあえて見せることで際立ちます。
特に「うなじ(首の後ろ)」は、衣紋(えもん)を抜いて(襟を後ろに引いて)美しく見せる、振袖姿の最大のチャームポイント。
でも裏を返せば、その美しいチャームポイントは、冬の冷たい空気に常にさらされている、ということです。
さらに、振袖ならではの「袖(そで)」や「裾(すそ)」の構造もポイントです。
洋服のように手首や足首がキュッと閉じていないため、「振(ふり)」と呼ばれる袖の開口部や、歩くたびに開く裾から、冷たい空気がスースーと入ってきやすいのです。
つまり、振袖の防寒ミッションとは、「振袖の美しさ(=3つの首)はキープしつつ、いかに冷たい空気の侵入を防ぎ、体幹を温めるか」にかかっています。
このポイントさえ押さえれば、怖いものなしです!
◆【インナー編】最重要!「見せない」が鉄則の選び方🔖
防寒対策の肝であり、全体の7割を占めると言っても過言ではないのが、インナー選びです。
ここで「いつものヒートテックでいいか」と油断してしまうと、当日「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになるかもしれません。
振袖インナーの鉄則は、「徹底的に隠すこと」。
そして「シルエットを崩さないこと」です!
①上半身:命運を分ける「襟ぐり」と「袖丈」
一番よくある残念な例が、インナーがチラリと見えてしまうこと。
振袖姿の美しい「うなじ」。
衣紋(えもん)を抜いて仕上げたその襟足から、黒いヒートテックの襟元が覗いていたり、写真を撮ろうと腕を上げた瞬間に、振袖の袖口からインナーの袖が見えていたり…。
せっかくのハレの日が、ちょっぴり残念な思い出になってしまいますよね。
そうならないために、インナー選びで最重要視すべきは「襟ぐりの広さ」と「袖の長さ」です。
まず、襟ぐり。
普通の丸首やUネックでは、間違いなくうなじから見えてしまいます。
私たちが選ぶべきは、「バレリーナネック」や「オフショルダー」と呼ばれるくらい、前も後ろも極端に襟ぐりが広く開いているもの。
目安は「鎖骨が全部見えて、肩ギリギリまで開いている」くらいがベストです。
これなら、着付け師さんも安心して、思い切り美しい衣紋を抜くことができます。
次に、袖の長さです。
「寒いから」と10分丈(普通の長袖)を選んでしまうと、振袖の袖口(腕を出す部分)からインナーが覗いてしまう可能性が大きいです。
振袖の袖口は、意外と広く作られているので、「7分丈」または「5分丈」のものを身に付けると安心です。
これなら、どんなに腕を動かしてもインナーの袖が見える心配はありません。
素材は、薄手で、発熱効果の高いものを選んでくださいね。
最近は本当に技術が進んでいて、紙のように薄くても驚くほど温かいインナーがたくさん出ています。
体にぴったりフィットするサイズを選べば、着ぶくれの心配もありません。
もちろん、和装専用のインナー(肌襦袢とセットになった高機能インナー)も非常に優秀です。
もしお持ちでない場合は、ぜひ上記の「襟ぐり広め・袖短め」を基準に探してみてくださいね。
②下半身:意外と知らない「足元」までの正解
上半身は完璧でも、「下半身はどうしたらいいのだろう?」と迷うお嬢様も多いです。
ここでも、ついやってしまいがちなNG例が、普通の10分丈レギンスやタイツを履いてしまうこと。
これは避けた方が賢明です。
理由は2つあります。
1つは、階段の上り下りや、車に乗る時など、ふとした瞬間に裾(すそ)がめくれて、足首に履いたレギンスが見えてしまう可能性があるということ。
そしてもう1つの理由は、着付けに影響が出ること。
振袖の着付けでは、「裾よけ(すそよけ)」という肌着を腰に巻き付けるのですが、タイツやレギンスの素材は滑りが悪く、裾よけがうまく体にフィットしない(=着崩れの原因になる)ことがあるのです。
では、下半身の正解は?
おすすめは、「7分丈〜ひざ下丈のレギンス・スパッツ」です。
これなら足首が見える心配も、着付けの邪魔になることもありません。
もしくは、お腹周りや太ももをピンポイントで温めてくれる、ひざ上丈の「毛糸のパンツ(オーバーパンツ)」も非常に優秀なアイテムです。
下半身は、「見えない範囲で、冷えやすいお腹と太ももを重点的に守る」と覚えておきましょう!

◆【小物編】差がつく!「仕込み」アイテムで完全防備🧦
インナーで「保温の土台」をしっかり整えたら、次は「熱源」を仕込むアイテムの出番です。
これがあるのとないのとでは、当日の快適さが全く変わるので、ぜひチェックしてくださいね🎶
①カイロ:貼る場所は「黄金スポット」を意識!
冬の必需品、貼るカイロ。
でも、振袖の時に「寒いから」と、背中や肩、お腹にペタペタとたくさん貼るのはNGです!
着付けた帯や着物を痛めてしまう原因になったり、熱がこもりすぎて低温やけどになったりする危険もあります。
カイロは「量より場所」を意識しましょう。
振袖姿の体を効率よく温めるには、貼るべき「黄金の2大スポット」があるのです。
まず一つ目の黄金スポットは、「仙骨(せんこつ)の上」です。
場所は、お尻の割れ目の少し上、腰の真ん中にある平たい骨の上あたり。
ここには太い血管が集中しており、ここをピンポイントで温めると、温められた血液が下半身全体に巡っていきます。
足先のつらい冷えに、絶大な効果を発揮します!
インナー(下着や薄い肌着)の上から、ミニサイズのカイロを1枚貼るだけでOKです。
そしてもう一つの強力なスポットが、「肩甲骨(けんこうこつ)の間」です。
場所は、左右の肩甲骨の間、背骨の上あたりです。
ここも太い血管が集まる場所。
ここを温めると、上半身全体がポカポカしてきます。
振袖は帯を胸高に締めるので、お腹にカイロを貼ると苦しく感じることがありますが、背中側ならその心配もありません。
この2か所を温めるだけで、全身の保温効率が劇的にアップします。
ぜひ試してみてくださいね。
②足元:一番の難関「足袋」の攻略ポイント!
「インナー、そしてカイロもOK◎ でも、足先だけがどうしても凍える…」
実は、振袖防寒の最大の敵は「足元」の冷えです。
薄い足袋(たび)一枚と、草履(ぞうり)では、冬のアスファルトや会場の床の冷たさがダイレクトに伝わってきます。
この難関をどう攻略するか、いくつか対策を深掘りしていきますね。
まず基本となるのが、足袋そのものの見直しです。
「足袋は白なら何でもいい」と思っていませんか?
実は最近、防寒に特化した「高機能足袋」がたくさん出ています。
例えば、「裏起毛」や「フリース素材」の足袋。
見た目は普通のストレッチ足袋ですが、内側がフワフワのフリースやネル素材になっていて、保温性が段違いです。
他にも、ヒートテック素材を使った足袋などもあります。
まずは「足袋」を防寒仕様にアップグレードすることを、強くおすすめします!
さらに完璧を目指すなら、「重ね履き」も非常に有効なテクニックです。
振袖の足元は「裸足に足袋」が基本ですが、寒い日は別です。
足袋用のストッキング(5本指タイプ)が市販されています。
肌色の薄いストッキングなので、足袋の下にこっそり履いても全く目立ちません。
たった1枚、空気の層ができるだけで、温かさはかなり変わってきます。
「それでも寒い!」という時の最終兵器、足用カイロにもちょっとしたコツがあります。
足用のカイロは、普通に足の「裏」に貼ると、草履の感覚が変わってしまって歩きにくくなることがあります。
そこでおすすめなのが、足の「甲」側(足袋の上)に貼る方法。これなら草履を履く邪魔になりません。
足元が温かいと、体感温度は本当に変わります。
冷えが気になる方は、ぜひ一度温かい足袋を検討してみてくださいね。

◆【番外編】「外側」アイテムも賢く使おう!🧣
さて、見えない部分の準備が完璧になったら、最後は「外側」のアイテムの賢い使い方です。
まず、成人式の定番である、あの白いフワフワのショール。
「みんな持ってるから、なんとなくアクセサリー感覚で…」と思っているお嬢様もいるかもしれませんが、あなどってはいけません。
ショールは、振袖姿のために作られた、最強の「防寒具」なのです。
先ほどお話しした「3つの首」のうち、振袖の構造上、最も無防備に冷たい風にさらされるのが「首(うなじ)」です。
ショールは、その一番の冷えポイントを、ピンポイントで守ってくれるアイテム。
屋内や写真撮影の時以外、特に移動中や屋外で待機している時は、ショールで首元をしっかりガードするだけで、体感温度がぐっと上がります。
「見た目だけ」と思わず、実用アイテムとしてフル活用しましょう!
もし手袋を使うのであれば、移動中だけと割り切り、写真を撮る時や会場内ではすぐに外せるようにしておくか、振袖の柄に合うシンプルな和柄のものを探すのがおすすめです。
一番のおすすめは、やはり「貼らないタイプのカイロ」を袖の中でそっと握りしめておくことです。
貼るカイロ、そして貼らないカイロ、当日はどちらも持っておきましょう!
いかがでしたか?
振袖の防寒は、いかに美しく、そして「見えないように」仕込むかが大切です。
薄くても高機能なインナーを、「襟は広く、袖は短く」を合言葉に選ぶこと。
カイロはむやみに貼らず、「仙骨」と「肩甲骨の間」という黄金スポットに仕込むこと。
そして、最大の難関である足元は、「高機能足袋」や「重ね履き」で徹底的にガードすること。
「ハレの日」は、お友達との久しぶりの再会、たくさんの写真撮影、そして家族への感謝を伝える日。
「寒い…」という心配事はスッキリ解決して、当日は主役として、思いっきり輝いてくださいね!🤍❄️
是非参考にしていただけると嬉しいです!
最後に
末筆ながら皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
◇ ◇ ◇
三ツ星は、岐阜・大垣・一宮で成人式のお手伝いをさせていただいております。
きもの専門店として東海エリア No.1 三冠獲得!
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